このシリーズでは、TOEICテストで900点超えを達成した上級者の勉強法を公開します。
今回はTOEICスコア915点の「soutaさん」が、ご自身の経験を元に、TOEICテストで900点を取得するための勉強法を解説します。
純ジャパが独学だけでTOEIC900点台を取得した方法
海外在住経験のない日本生まれ日本育ちの純ジャパニーズが、独学だけでTOEIC900点台をマークした方法を伝授します。ぜひ参考にしてみてください。
TOEIC専用の単語帳を1冊完璧にする
TOEIC対策特化のボキャビル(ボキャブラリービルディング)は必須です。やってないのであれば、何よりもまず先に行いましょう。必須単語を完璧にしなければならない理由は主に2つあります。
まず1つめは、文法問題のパート5で確実に全問正答するため。900点台を目指すのであればパート5は100%の正答率を目指しましょう。パート5は知識があれば必ず解ける問題しか出ないので、ここで間違えるのは正直恥ずかしいです。
また、もう1つはパート6と7で未知の単語に遭遇することを回避するためです。itineraryやreimbursmentなど、日常会話ではあまり聞かないけどTOEICの世界では頻繁に出てくる単語が結構あるので、まあまあ語彙に自信があったとしてもボキャビルはきちんとやっておきましょう。
リスニングセクションでも語彙力の差は出てくるのですが、私の実感ではリーディングセクションのほうが差が出やすいと思います。
音と文章で覚える単語帳がおすすめ
TOEIC頻出の単語がまとまっている英単語帳はかなりのラインナップがあります。また、500点突破向けから900点突破向けまで、レベル別の仕分けもしっかりされています。メジャーなものだと、アルクのキクタンや超特急シリーズなんかが人気ですね。
そんな中で私が推しているのは、音と文章で覚えるタイプのもの。耳と目二つを介してインプットができるため、単語が脳に定着しやすく覚えやすいです。
おすすめはZ会の速読速聴英単語シリーズ
そして耳で聞く系の中でも私のおすすめはずばり、Z会が出している速読速聴英単語シリーズです。この単語帳、CDとセットになっているのですが、CDには単語の音源ではなく、ダイアログの音源が入っています。
高校生ならだれもが使っているであろう「速読英単語」のように、文中で単語を覚えるようになっているのがこの単語帳の特徴です。
速読速聴英単語の使い方は3パターン
また、速読速聴英単語のおすすめの使い方は、耳だけ、目だけ、耳と目両方、この3パターンでインプットを行うことです。耳だけで聞けばリスニング対策に、目だけで読めばパート7対策に、両方使えば単語の暗記にと、一石三鳥で学習できます。
公式問題集の利用はマスト
TOEIC900台を目指すなら公式問題集の利用はマストです。最新のものでも旧形式のものでもいいので、まずは手元に一冊確保しましょう。
新品だと高いので、メルカリやブックオフで買うのがいいです。また、大学や町の図書館で貸出していることもあるので、それを利用すればタダで使えます。
ところでですが、出版社が出している非公式の模試はなるべく使わないほうがいいです。理由は、本番に近い問題を解いたほうがより忠実なシュミレーションになるため。バージョンはどれでもいいですが公式を使いましょう。また、非公式だと問題のレベル設定がおかしかったりするときもあるので、やはり公式が無難です。
質より量。2000問解くことを目標に
公式問題集を手に取ったら、次はそれを2000問解きましょう。2000問は、テスト10回分に相当します。一冊の公式問題集にはテスト2回分の問題(400問)が掲載されているので、同じ問題を5回解くことになります。
数をこなすほどTOEICの傾向が分かる
同じ問題を何度も解いて意味あるのか、と思いますが、これにはきちんとした理由があります。
TOEICおたくの人ならわかると思うのですが、TOEICの問題はめちゃくちゃカタにはまっています。このカタというか、TOEICおきまりのを理解するためには、実際にときまっくて体験するのが一番です。
例えば、TOEICの世界では飛行機は必ずといっていいほど定刻から遅れますし、Do youやAre youで聞かれたらたいていはぐらかされます。こういうちょっとした問題の癖や傾向は量をこなさないとわかりません。
また、丸つけをするときには解説に軽く目を通すくらいでいいです。間違った箇所をきれいにノートにまとめたりするくらいなら、その時間を問題を解く時間に回したほうがいいです。
900点台を目指す人にとって、見直しは正直コスパが悪い作業なので、やめましょう。丸つけの目的はあくまでも、正答率の確認と対応表でスコアを確認することです。
文法知識のヌケモレはForestでカバー
TOEIC900点台を目指す人であれば一通りの文法知識はすでに備わっていると思うのですが、もし抜け漏れがあるのであれば、Forestを読んで再度学習しておきましょう。
Forestは高校の文法の授業で使われる超定番の参考書で、昔から愛されているテキストです。文法の知識に穴があると、100%正答すべきパート5で外してしまいますので、確実に補強しておきましょう。
参考書の利用はお好みで
900点台突破系の参考書も実は売っています。ただ、書いてある内容は難問奇問の解き方とか、著者独特のテクニックであることが多いです。
正直好みは人それぞれだと思うので、実際に書店で立ち読みしてみて利用するかどうか判断してください。ちなみに私は使っていませんでした。
公開テストに申し込んで退路を断つ
私もよくやっていたのですが、TOEICの勉強はTOEICに申し込むところから始まります。
こうすると、試験日が明確になり、そこから逆算して計画を立てることになるので、この方法はおすすめ。モチベーションも維持しやすいです。
試験日を確定させずに勉強していると、ずるずると申し込みを先延ばしにしてしまいがちですからね。
YouTubeやTEDも利用しよう
YouTubeやTEDも積極的に利用するといいです。直接のテスト対策にはなりませんし、即効性もないのですが確実に力はつきます。実際私もこれで結構リスニング力を鍛えたり、フレーズを吸収したりしました。
アウトプットトレーニングは必要なし
LRテストはご存知の通り、アウトプットスキルを全く必要としません。もちろん総合的な英語力を伸ばすには4技能すべてバランスよく鍛えることが重要ですが、今回の目標はあくまでも900点台をとること、アウトプットスキルのトレーニングはさぼってもOKです。
プロフィールとTOEIC公式認定証
今回のブログ記事を執筆して頂いたライターさんのプロフィールと、TOEIC公式認定証です。
こんにちは、soutaです。現在はフリーでライター活動をしています。自身の留学経験やTOEIC受験における日本人視点からのノウハウをお伝えできればと思います。趣味はアウトドアや釣りです。よろしくお願いいたします。