このシリーズでは、TOEICテストで800点超えを達成したTOEIC上級者の勉強法を公開します。
今回はTOEICスコア865点のMarikoさんが書いた、TOEICテストで800点を取得するための勉強法をご紹介します。
TOEIC対策はスキマ時間で少しずつ、そして長く
TOEICの勉強したいけど仕事して家事やってたらそんな時間はない!何とかならないの?
私もそうでした。セミナーなどに参加するお金もない。このままでは高いスコアは望めないけど、まとまった時間を作るのは無理…。
でも、工夫次第で勉強時間を確保できることに気が付き、何とか800点を超えることができました。その方法をいくつか紹介してみますね。
リスニングの勉強法
公式問題集
おすすめは、公式問題集での勉強。何冊かあるので、最新の問題集から入手するのがよいと思います。なぜなら、問題を読み上げるネイティブが同じ可能性が高い、という大きなメリットがあります。解答に対する解説が詳しいのも独学している人にはありがたいところ。価格が少々お高めですが、効率よく勉強できるのは間違いないです。
問題は倍速モードで
問題集にはリスニング問題用のCDがついています。私はこれをウォークマンに入れて、持ち歩けるようにしていました。通勤中の電車の中、昼休憩など、細切れ時間に英文を聴いて、耳を英語に慣らすとよいと思います。
さらに、倍速モード機能を使って、様々な再生速度にして聴くように。聴き取れないなら0.5倍速、テスト直前なら1.5倍や1.25倍の再生速度で聴いておくと、実際のテストの時、聴き取るのに役立ちました。
問題先読みのススメ
パート3・4では、解答が済み次第、次の問題にざっと目を通すとよいと思います。問題の文章が読み上げられている時、途中で解答がわかることがあります。その後の文章は聴き取る必要がなくなります。
マークシートに記入したら、次の問題に目を通しておきます。先に読んでおけば、余裕ができるし、読み上げられる文章に出てくる単語が問題に入っていることも。いきなりテスト本番からやろうとせず、ふだんから先読みの練習をするとよいと思います。
発音の違い b?v?
私はこれでしくじったことがあります。リスニングの長文で、最初は順調に聴き取れていたのですが、唐突に”treble”が出てきて焦って続きが耳に入らない。お気付きのとおり、”treble”とtravel”を混同してしまったのです。
bとv、lとr、mとn、などは聴き分けにくいです。対策は、英語を声に出して読むこと。私は、NHKラジオの英語の講座に本当にお世話になりました。なかでも遠山顯先生の「英会話入門」という番組がとても役立ち、英語の早口ことばのコーナlなどで発音の違いを特訓しました。
遠山先生は2018年度で降板されるそうですが、他にもいい番組がたくさんあるようです。お気に入りの番組を見つけて、トライしてみてはいかがでしょうか。
リーディングの勉強法
公式問題集を持ち歩こう
公式問題集は大きくてやや重い。このままでは持ち歩くのに不便ですよね。今どきならスキャンしてスマホやタブレットにUPすればスマートですが、そういったものが苦手な人にもできます。公式問題集を薄く、軽くして持ち歩くんです。用意するのは問題集、カッターナイフ、ホチキス。問題集をしっかり開くとのり止めしてある部分が見えます。こののり止め部分をカッターで切り離していきます。
初めのページと、ここまで、という最終ページの両方を切り離すと問題集の本体から簡単にはずれます。ページの順番が狂わないよう注意してホチキスで止め、どの問題集のどのセクションかわかるよう気を付けながら問題と解答を一緒にクリップで止めたら薄くて軽い問題集のできあがり。これを持ち歩けば不意に時間ができた時、さっと取り出して勉強できます。私はこれを持ち歩いたので、人に見せるのが恥ずかしいくらい、ボロボロになってしまいました。
穴あき問題では問題は最後まで読まない
パート5やパート6の穴あき問題。ここはすばやく終わらせてパート7の長文問題に取りかかりたいところ。問題を最後まで読まず、空欄の前後の3~4語から推測するようにすると断然早いです。例えば、空欄の前の単語が前置詞なら、空欄へは名詞(形)が入りますよね。選択肢の中から名詞(形)を選べば即答できます。日ごろからこのように解く訓練をしておくといいと思います。ただし、中には全文読まないと解答できない問題もあるので注意しましょう。
アウトプットしてみよう
インプットした情報はアウトプットすると、記憶がより確かになるそうです。英語も同じ。一時期、英語で日記を書こうという本がブームを巻き起こしましたね。私も英語でブログを少しやっていました。フランス人の方からコメントをいただいた時、とてもうれしかったです。日記でなくても、例えば、パート5の解説にある和訳を英語にしてみて、問題と見比べるなど、方法はいろいろありそうです。
ボキャブラリーの勉強法
知らない単語は放置しない
なぜなら、TOEICのテストに使われる単語は、同じ単語が多いそうです。ただし、どのパートで出てくるかわかりません。前回リスニングに出た単語が今回はリーディングの解答になっていた、など、違うセクションに出てくることも多いそう。どのセクションに出た単語でもわからない単語は、意味・品詞・用法などをおさえておくとよいと思います。
品詞で一気にボキャビル
わからない単語があったら、辞書やウェブサイトで調べますよね。その時に意味だけでなく、その他の品詞にも注目しましょう。例えば、teachという動詞。この単語の語尾に「er」をつけると、「teacher」(先生=教える人)という人を表す名詞になります。
他にも、「satisfy」という動詞が「satisfaction」という名詞に、「satisfactory」という形容詞に、「satisfactorily」という副詞に変化します。どれも「satisf」から始まっています。このように、「satisfy」を覚える時に他の品詞にも目を向ければ、「satisfy」という単語を調べただけでボキャブラリーが増えていきます。
継続は力なり
忙しくて勉強時間を確保するのが難しい方でも、家事や仕事のちょっとした空き時間に勉強できる方法をいくつか提案させていただきました。通勤時間や家事のちょっとした合間に、できそうなものからチャレンジしてみてはいかがでしょうか。ただし、ご自分の生活をもとに、マイペースで続けられるものを。語学は続けることが一番。「継続は力なり」です。
プロフィールとTOEIC公式認定証
今回のブログ記事を執筆して頂いたライターさんのプロフィールと、TOEIC公式認定証です。
Mariko県立広島女子大学文学部国文学科卒。データ入力、事務員、倉庫管理者などの仕事を経て、現在に至る。よい文章を書いて食べて行きたいという自身の思いを実現させるべく、ただいま精進中。