このページでは「TOEIC Part3 練習問題」を公開します。問題の解き方からダイアローグ(会話文)の会話表現まで分かりやすく解説します。現在12のダイアローグを公開中です。
このPart3練習問題は、実際のTOEICテストよりも若干難しく作成しています。ナレーション(音声)のスピードは標準です。TOEICのリスニング対策に是非ご利用ください。
目次
TOEIC Part3の解き方と対策
TOEIC Part3はリスニングセクションの「会話問題」です。まず問題形式から詳しく見てみましょう。
Part3の問題形式
Part3では二人または三人の人物による会話文が13セット放送されます。各セットには会話内容についての設問が3つあり、受験者は問題用紙に書かれた4つの選択肢の中から最も相応しいものを選びます。会話文と問題文が放送されるのは一回のみです。なお、問題用紙に会話文は載っていません。Part3全体の流れは以下の通りです。
- Part3についての全体的な指示(Directions)
- 会話文についての短いイントロダクション(例:Questions 1 through 3 refer to the following conversation.)
- 会話文
- 問題1
- 問題2
- 問題3
- ※以降、2~6の繰り返し
Part3全体の所要時間は15分程度なので、各セット(上記の2~6)は多少のばらつきはあっても大体60~70秒程度と考えて良いでしょう。
解き方1:設問パターンに慣れる
Part3の各会話文に設けられた設問には決まったパターンがあります。リスニングというと一言一句を正確に理解しながら聞こうとしがちですが、どのような質問がされる傾向があるのかを理解することで、たとえ分からない語句が出てきたとしても、回答に必要な情報を聞き取りやすくなります。
設問には大きく分けて3つのパターンがあります。
- 会話の全体的・背景的な点について問う問題
- 会話の中に出てきた特定の情報について問う問題
- 会話の内容から推測できることを問う問題
1は会話が行われている場所や登場人物達の勤務先がどこであるのか、または主要な話題は何か、といった問いです。このパターンの問いのヒントになる語句は、会話文全体を通して何度も言及されるのが特徴です。2は、日時や地名など特定の情報についての問いで、ほとんどの場合ヒントとなる語句は会話文の中で一度か二度しか言及されません。3は「登場人物は次にどういう行動をとるか」、または「登場人物の発言に最も近いものは何か」といった問いですが、会話内には直接解答となる語句がないため、会話内容から推測して選択肢を選ぶ必要があります。
解き方2:問題文と選択肢を先読みする
問題形式についての解説ですでに述べましたが、各セットの長さは70秒程度、そのうち40秒程度で会話文が読み上げられます。決して長くはない会話文ですが、内容をすべて記憶するには無理があります。また、問題文を聞きながら選択肢を読み、会話内容を思い出していては、次の問題文に間に合わなくなるかもしれません。このような事態を防ぐために重要なのが、問題文と選択肢を可能な限り先読みすることです。予め設問を頭に入れておけば、リスニングの際に解答にあたる情報を聞き取りやすくなります。
Part3に入るとまず全体的な指示(Directions)が放送されます。Directionsは毎回同じであるため、練習問題などで予め把握しておけば本番で注意して聞く必要はありません。また、会話文が始まる前には短いイントロダクションが流れます。この間に、1セット目の設問と選択肢には確実に目を通しましょう。2セット目以降は短いイントロダクションの間しか会話が始まる前に先読みをする時間はありません。設問と選択肢の両方を読むことが理想的ですが、時間が限られているため設問か選択肢のどちらかのみに目を通すだけでも確実に有利になります。慣れてくれば、設問と設問の間に先読みができるようにもなるでしょう。
対策1:先読みのリズムを身につける
Part3に余裕をもって臨むために重要な先読みですが、先読みをすることだけに固執すると、肝心の会話文や問題文を聞き逃したり、ある設問につまずいて慌てた結果すべての設問に答えられなくなるといったことになりかねません。そのような事態を防ぐためにも、練習問題にできるだけ多く取り組んで自分のリスニング力に合った先読みのリズムを身につけることが重要です。
対策2:リスニング力を高める訓練
対策1で、先読みのリズムを身につけるために練習問題を反復することが大事だと述べましたが、繰り返し同じ練習問題を聞くことは、リスニング力を高めることにもつながります。ただ聞くだけでも耳を英語に慣らすことができますが、さらに効果を高めるには音読が有効です。リスニングの訓練に音読?と思うかもしれませんが、音読を繰り返すことでネイティブの英語に慣れ、単語やイディオム、表現方法を自然に身につけることができます。音読の訓練は以下のようなステップで行うと良いでしょう。
- ダイアローグを見ながら音声を聞き、一文ごとに音声を止めて文章を読み上げる(分からない単語などは予め調べておきましょう)
- ダイアローグを見ながら音声と同時に文章を読み上げる
- ダイアローグを見ずに、聞こえてきた音声をそのまま繰り返す
1~3をすべてできれば理想的ですが、自分が着実にできる方法で何度も反復することが重要です。
まとめ
以上見てきたように、Part3は語彙力やリスニング力があるだけでは点数を取ることが難しいセクションです。点数を着実に取るためには、問題形式と設問のパターンに十分慣れておく必要があります。練習問題を繰り返し解いて先読みのリズムを身につけ、音読練習を繰り返してネイティブの英語と表現方法をしっかり頭に入れておきましょう。
TOEIC Part3 練習問題
- Part3 練習問題と解説 No.1
- Part3 練習問題と解説 No.2
- Part3 練習問題と解説 No.3
- Part3 練習問題と解説 No.4
- Part3 練習問題と解説 No.5
- Part3 練習問題と解説 No.6
- Part3 練習問題と解説 No.7
- Part3 練習問題と解説 No.8
- Part3 練習問題と解説 No.9
- Part3 練習問題と解説 No.10
- Part3 練習問題と解説 No.11
- Part3 練習問題と解説 No.12
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