このシリーズでは英語の色々な類義語を学習します。今回は「一時的な・仮の」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「一時的な・仮の」の英語 類義語
temporary, provisional, tentative, makeshift
使い分けとニュアンスの違い
temporary
temporary は「一時的な」という意味で使われる最も一般的な形容詞です。“The train delay is temporary.”(電車の遅延は一時的なものです)、“They set up temporary toilets for the festival.”(彼らは祭りに備えて仮設トイレを設置した)、“They need to live in temporary houses for now.”(彼らは今は仮設住宅に住まなくてはならない)のように、「長く続かない」、「一時的な」、または「正式な物ができるまでの」など、様々なニュアンスで使われます。
provisional
provisional は「暫定(ざんてい)的である」ことを意味する形容詞で、後に変更される可能性があるというニュアンスをもっています。“a provisional government”(暫定的な政府)、“provisional approval”(暫定的な承認)など、政府や予算、契約や条約などが一時的なものであることを表す場合に使われることが多いです。
tentative
tentative は、結論や最終決定に至っておらず、まだ変更できることを意味します。また、“a tentative method”(試験的な方法)のように、「試験的な」という意味で使うこともあります。
makeshift
makeshift は急場をしのぐために使っている物が「間に合わせである」ことを表す表現で、“After he moved, he used a cardboard box as a makeshift table for a while. ”(引っ越しの後、彼は段ボール箱を間に合わせのテーブルとしてしばらく使っていた)のように、本来使うべきものより低品質であるというニュアンスをもっています。
temporary
[形容詞の主な意味]
(状況・仕事・感情などが)一時的な。(物・施設などが)仮の。
[発音]
témpərèri テンポレリー(アクセントは、テ)
[比較変化]
無し
[例文]
They have been living in temporary housing since the earthquake.
訳:地震以来、彼らは仮設住宅に住んでいる。
【BACK】
provisional
[形容詞の主な意味]
(政府・予算などが)暫定(ざんてい)的な。(予約・契約などが)仮の。
[発音]
prəvíʒənəl プロヴィジャナル(アクセントは、ヴィ)
[比較変化]
無し
[例文]
The provisional budget was approved.
訳:暫定予算が承認された。
【BACK】
tentative
[形容詞の主な意味]
(結論・協定などが)仮の。(計画などが)試験的な。
[発音]
téntətiv テンタティヴ(アクセントは、テ)
[比較変化]
比較級: more tentative
最上級: most tentative
[例文]
They came to a tentative agreement on the issue.
訳:彼らはその問題について暫定的な合意に達した。
【BACK】
makeshift
[形容詞の主な意味]
(物が)間に合わせの、一時しのぎの。
[発音]
méikʃìft メイクシフト(アクセントは、メ)
[比較変化]
無し
[例文]
He used a rock as a makeshift hammer.
訳:彼は石を金づち代わりに使った。
【BACK】
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