このシリーズでは、いろんな種類の類義語を学習します。今回は「裕福な」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「裕福な」の英単語
rich, wealthy, well-off, affluent, prosperous, privileged, wealth, riches
使い分けのポイント
richは多くのお金や財産を持っていることを意味し、wealthyはrichよりも長期的に安定した裕福さを表します。wealthyには、お金だけではなく社会的な地位も高いことが含意されるため、宝くじに当選して急にお金持ちになった人などにはwealthyではなくrichを使います。
well-offは、お金に不自由なく楽に暮らしているというニュアンスのある口語的な表現です。affluentにはお金があるだけではなく、生活水準が高いというニュアンスがあります。prosperousは経済的に「成功している」ということを意味します。privilegedは一般の人より経済的に「恵まれている」という意味で、人が生まれ育った環境や家庭について使うことが多いです。
wealthとrichesはどちらも名詞で、豊かな「富」や「財産」を意味します。richesはやや文学的な表現で、一般的にはwealthの方がよく使われます。
【目次】
rich
[形容詞の主な意味]
(人が)(普通・平均よりずっと)金持ちの。
[発音]
rítʃ リッチュ(アクセントは、リ)
[比較変化]
比較級: richer
最上級: richest
[例文]
He has many rich friends.
訳:彼には金持ちの友達が多い。
【BACK】
wealthy
[形容詞の主な意味]
(人が)(社会的地位も高く)裕福な。(地域などが)金持ちの多い。
[発音]
wélθi ウェルシー(アクセントは、ウェ)
[比較変化]
比較級: wealthier
最上級: wealthiest
[例文]
She lives in a wealthy area.
訳:彼女は裕福な地域に住んでいる。
【BACK】
well-off
[形容詞の主な意味]
(人が)(良い暮らしができるほど)お金に不自由していない。(口語的な表現)
[発音]
wélɔ́ːf ウェロフ(アクセントは、ウェ)
[比較変化]
比較級: more well-off
最上級: most well-off
[例文]
My uncle is very well off.
訳:叔父はお金にはまったく不自由していない。
【BACK】
affluent
[形容詞の主な意味]
(人・地域・社会などが)(生活水準が高く)裕福な。(堅い表現)
[発音]
ǽfluənt アフルゥアント(アクセントは、ア)
[比較変化]
比較級: more affluent
最上級: most affluent
[例文]
She has a affluent lifestyle.
訳:彼女は裕福な生活を送っている。
【BACK】
prosperous
[形容詞の主な意味]
(人・企業・国などが)経済的に成功している。(硬い表現)
[発音]
prɑ́spərəs プラスパラス(アクセントは、ラ)
[比較変化]
比較級: more prosperous
最上級: most prosperous
[例文]
He runs a prosperous clothing company.
訳:彼は繁盛しているアパレル会社を経営している。
【BACK】
privileged
[形容詞の主な意味]
(人・生まれ育ちなどが)(一般の人より)経済的に恵まれた。
[発音]
prívəlidʒd プリヴァリッジュド(アクセントは、リ)
[比較変化]
比較級: more privileged
最上級: most privileged
[例文]
He comes from a privileged background.
訳:彼は恵まれた環境で育った。
【BACK】
wealth
[名詞の主な意味]
(豊かな)富、財産。
[発音]
wélθ ウェルス(アクセントは、ウェ)
[語形変化]
単数形: wealth
複数形: 無し
[例文]
She inherited most of her wealth from her father.
訳:彼女は財産の大部分を父親から相続した。
【BACK】
riches
[名詞の主な意味]
(豊かな)富、財産。(文学的な表現)
[発音]
rítʃiz リッチズ(アクセントは、リ)
[語形変化]
単数形: 無し
複数形: riches
[例文]
He went from rags to riches.
訳:彼は無一文から大金持ちになった。
【BACK】
以上、ご閲覧ありがとうございました。