このシリーズでは英語の色々な類義語を学習します。今回は「貴重な」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「貴重な」の英単語(類義語一覧)
precious, valuable, priceless, invaluable
使い分けとニュアンスの違い
precious
precious は「希少で価値がある」ことを表す形容詞で、“precious jewelry”(貴重な宝石)、“precious resources”(貴重な資源)のように、「無駄遣いができない」というニュアンスで使われます。また、preciousには“precious memories”(とても大切な思い出)、“a precious moment”(かけがえのない一瞬)のように、人や物事がある人にとって「とても大切である」という意味もあります。
valuable
valuable は「評価する」ことを意味する value と「~できる」ことを意味する able からなる形容詞で「評価することができる」、つまり「有用性が高い」というニュアンスをもっています。例えば、“She is a valuable asset to our company.”という文は「彼女は我が社にとって貴重な人材だ」という意味ですが、彼女が会社にとって評価に値する優れた人物であるというニュアンスが含まれています。
invaluable
invaluable は上記で説明したvaluableに否定を表す接頭辞のinがついた形容詞で、「評価することができない」」というニュアンスを持っており、「はかりしれないほど貴重な」という意味で使います。valuableの例文として“She is a valuable asset to our company.”という例文をあげましたが、invaluableを使うと「彼女はかけがえのない人材だ」と、貴重さがさらに強調された文になります。
priceless
priceless は「価格」を意味するpriceと、「~がない」ことを意味する接尾辞 less からなる形容詞で、値段がつけられないほどに貴重であることを表します。
precious
[形容詞の主な意味]
(資源・時間などが)(少ないため)貴重な。(人・思い出などが)(ある人にとって)とても大切な。
[発音]
préʃəs プレシャス(アクセントは、レ)
[比較変化]
比較級: more precious
最上級: most precious
[例文]
Water is a precious resource.
訳:水は貴重な資源だ。
【BACK】
valuable
[形容詞の主な意味]
(物・時間などが)(有用性が高く)貴重な、大切な。
[発音]
vǽljuəbl ヴァリュアブル(アクセントは、ヴァ)
[比較変化]
比較級: more valuable
最上級: most valuable
[例文]
She gave me some valuable advice.
訳:彼女は有益な助言をしてくれた。
【BACK】
priceless
[形容詞の主な意味]
(物・情報などが)(値段がつけられないほど)非常に貴重な。
[発音]
práisləs プライスレス(アクセントは、ラ)
[比較変化]
無し
[例文]
This is a priceless opportunity.
訳:これは極めて貴重な機会だ。
【BACK】
invaluable
[形容詞の主な意味]
(人・物事が)評価できないほど貴重な、かけがえのない。
[発音]
invǽljuəbl インヴァリュアブル(アクセントは、ヴァ)
[比較変化]
比較級: more invaluable
最上級: most invaluable
[例文]
It was an invaluable experience.
訳:それはかけがえのない経験だった。
【BACK】
以上、ご閲覧ありがとうございました。