このシリーズでは、いろんな種類の類義語を学習します。今回は「特に」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「特に」の英単語
especially, particularly, notably
使い分けのポイント
especiallyとparticularlyは意味が似た単語で、どちらを使っても問題ない場合が多いですが、やや異なるニュアンスをもっています。especiallyは同種の他の物と比較して程度が際立って高いというニュアンスで使います。particularlyは、「特定の」という意味をもつ形容詞particularの副詞形で、「特定する」や「絞り込む」といったニュアンスをもっており、複数の物から一つだけを選び出して、その程度を際立たせるために使います。例えば、“Among the courses, the meat was especially good.”(コース料理の中でも肉料理が特においしかった)と表現すると、他の料理と肉料理を比較しているニュアンスが出ます。同じ文章にparticularlyを使うと、肉料理のおいしさについてのみ述べることを主旨とする文章になり、他の料理と比較しているというニュアンスは出ません。
notablyは「注目に値する」ことを意味する形容詞notableの副詞形で、“The new flat has many merits, notably its low rent.”(新しいアパートには多くの利点、とりわけ家賃が安いという利点がある)のように、複数の物(例文ではmany merits)の中で最も重要なもの(例文ではlow rent)を例として挙げる場合に使います。なお、notablyはespeciallyとparticularlyよりも硬く、使用頻度は2単語に比べると高くありません。
【目次】
especially
[副詞の主な意味]
(他の物よりも)特に。(程度が)際立って。
[発音]
ispéʃəli イスペシャリー(アクセントは、ペ)
[例文]
I enjoy playing sports, especially baseball.
訳:私はスポーツ、特に野球をするのが好きだ。
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particularly
[副詞の主な意味]
(特定の物の程度を強調して)特に。
[発音]
pərtíkjələrli パーティキャラリー(アクセントは、ティ)
[例文]
The last question on the test was particularly difficult.
訳:テストの最後の問題は特に難しかった。
【BACK】
notably
[副詞の主な意味]
(最も重要な物を例として挙げて)特に。(硬い表現)
[発音]
nóutəbli ノウタブリー(アクセントは、ノ)
[例文]
The number of foreign tourists, notably those from China, has increased significantly.
訳:外国からの観光客、特に中国からの観光客の数は大幅に増加した。
【BACK】
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