このシリーズでは、いろんな種類の類義語を学習します。今回は「習慣」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「習慣」の英単語
使い分けのポイント
habitには癖という意味もあるように、習慣という意味で使うときのニュアンスは、何度も何度もやったことがあるので、人がしばしば無意識のうちに繰り返し行うことという感じです。例えば、I make it a habit to take a walk before breakfast. (朝食前に散歩をするのが私の習慣です)というように使います。
customには慣習という意味から派生して、習慣という意味で使うときは、主として社会(学校や会社、地域など)の中で長い間にわたって繰り返して行われていることというニュアンスがあります。例えば、Japanese universities have a custom of holding entrance exams in February. (日本の大学には2月に入学試験を行うという習慣があります)のように使います。ただ、habitと同じように、個人が意識的に行う習慣についても使われます。It is my custom to take a bath in the morning. (私には朝入浴する習慣があります)のようにも使えますし、この文章のcustomをhabitに変えてもよいです。
practiceには、習慣という意味で使うときは、主にビジネスなどで行われている、いわゆる商慣習といったニュアンスがあります。例えば、Our company’s practice is to send the bill as soon as possible. (御社では、可能な限り早く請求書を送付することを習慣にしています)のように使います。ただ、こちらもhabitやcustomのように個人的な習慣にも使えます。例えば、I can’t get rid of the practice of staying up late. (私は夜更かしをする習慣をやめられません)のように使えますが、ここでのpracticeをhabitやcustomに変えても問題ありません。
【目次】
habit
[名詞での主な意味]
(無意識な)習慣
[発音]
hǽbət ハビットゥ
[例文]
I make it a habit to take a walk before breakfast.
訳:朝食前に散歩をするのが私の習慣です。
【BACK】
custom
[名詞での主な意味]
(学校や会社、地域などの)習慣
[発音]
kʌ́stəm カスタム
[例文]
Japanese universities have a custom of holding entrance exams in February.
訳:日本の大学には2月に入学試験を行うという習慣があります。
【BACK】
practice
[名詞での主な意味]
(商慣習などの)習慣。(計画などの)実行。練習
[発音]
prǽktɪs プラクティス
[例文]
Our company’s practice is to send the bill as soon as possible.
訳:弊社では可能な限り早く請求書を送付することを習慣にしています。
【BACK】
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