「意味」の語意を持つ英単語の使い分け

このシリーズでは、いろんな種類の類義語を学習します。今回は「意味」という語意を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。

「意味」の英単語

meaning, significance, sense, implication

使い分けのポイント

meaningは「意味」を表す最も一般的な名詞です。“This word is used in a different meaning now.”(この言葉は今は違う意味で使われている)、“What is the meaning of that symbol?”(あの記号の意味は何ですか?)のように、言葉や記号、あるいは発言の「意味」という意味で使われることが多いですが、例えば“Nobody could understand the meaning of his behavior.”(彼の行動の意味を誰も理解できなかった)のように、行動について使われることもあります。

significanceはmeaningと同様に、言葉や記号、行為などの「意味」を表しますが、含まれるニュアンスが異なります。例えば、“It took a long time for me to understand the significance of her remark.”は「彼女の発言の意味を理解するのに時間がかかった」という意味の文章ですが、ここでsignificanceは「よく考えてから理解できる意味」というニュアンスで使われています。また、“People realized the significance of his research after his death.”(人々は彼の死後にその研究の意義に気がついた)のように、後に明らかになるような「意義」という意味で使われることもあります。

senseは言葉の「意味」を表す単語ですが、例えば“the religious sense of the word”(その言葉の宗教的な意味)のように、「複数ある意味のうちの一つ」というニュアンスで使われます。

implicationは直接言葉にされてはいない「言外の意味」を表します。例えば“the meaning of his remark”は「彼の発言の意味」という意味ですが、implicationを使って“the implication in his remark”とすると、「彼の発言の含み」という意味になります。

【目次】

meaning

[名詞の主な意味]
 (言葉・記号・行為などの)意味。(人生などの)意義。(最も一般的な表現)

[発音]
 míːniŋ ミーニング(アクセントは、ミー)

[語形変化]
 単数形: meaning
 複数形: meanings

[例文]
 This word has three different meanings.
 訳:この単語には三つの異なる意味がある。

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significance

[名詞の主な意味]
 (発言・行為などの)(明らかではない)意味。

[発音]
 signífikəns スィグニフィカンス(アクセントは、ニ)

[語形変化]
 単数形: significance
 複数形: significances

[例文]
 At the time, I didn’t understand the real significance of his words.
 訳:その時は、彼の言葉の真の意味を理解していなかった。

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sense

[名詞の主な意味]
 (言葉の)(複数ある中の一つの)意味。

[発音]
 séns センス(アクセントは、セ)

[語形変化]
 単数形: sense
 複数形: senses

[例文]
 He used the word in its legal sense.
 訳:彼はその単語を法律的な意味で使った。

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implication

[名詞の主な意味]
 言外の意味。

[発音]
 ìmpləkéiʃən インプラケイシャン(アクセントは、ケ)

[語形変化]
 単数形: implication
 複数形: implications

[例文]
 Karen got angry at the implication that she was to blame.
 訳:カレンは言外に自分が責められているということに腹が立った。

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以上、ご閲覧ありがとうございました。