このシリーズでは、いろんな種類の類義語を学習します。今回は「断る」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「断る」の英単語
refuse, reject, decline, turn down
使い分けのポイント
refuseは依頼や招待などを「断る」という意味で使う最も一般的な動詞で、“He refused to answer the question.”(彼は質問に答えることを拒否した)のように、はっきりと拒否するというニュアンスをもちます。Rejectはrefuseよりも強く拒絶を表す表現です。例えば“She rejected their offer.”は「彼女は彼らの申し出を拒絶した」という意味ですが、文脈によっては彼女が敵意をもって拒絶したというニュアンスが含まれることもあります。
declineはrefuse、rejectよりも硬い表現で、丁重に断ることを意味します。上記で“She rejected their offer.”という例文を挙げましたが、同じ文章にdeclineを使うと、「彼女は彼らの申し出を丁重に断った」という意味になります。turn downはrefuse、reject、declineよりも口語的な表現で、“She turned down his marriage proposal.”(彼女は彼のプロポーズを断った)のように「(申し出を)断る」という意味、または“My application was turned down.”(私の申請は却下された)のように「(申請を)却下する」という意味でよく使われます。なお、「断る」という意味でturn downが使われている場合には、「良い条件であるにもかかわらず断る」というニュアンスが含まれていることがあります。
【目次】
refuse
[動詞の主な意味]
(~することを)(はっきりと)拒む。(依頼・要求・招待などを)(はっきりと)断わる。
[発音]
rifjúːz リフューズ(アクセントは、フュー)
[語形変化]
現在形: refuse
三人称単数現在形: refuses
過去形: refused
過去分詞: refused
現在分詞: refusing
[例文]
She refused to answer the question.
訳:彼女はその質問に答えることを拒んだ。
【BACK】
reject
[動詞の主な意味]
(要求・提案などを)(強く)拒絶する。(申請・応募などを)却下する。
[発音]
ridʒékt リジェクト(アクセントは、ジェ)
[語形変化]
現在形: reject
三人称単数現在形: rejects
過去形: rejected
過去分詞: rejected
現在分詞: rejecting
[例文]
The committee rejected his proposal.
訳:委員会は彼の提案を却下した。
【BACK】
decline
[動詞の主な意味]
(招待・申し出などを)(丁重に)断る。(~することを)(丁重に)拒む。[硬い表現]
[発音]
dikláin ディクライン(アクセントは、ラ)
[語形変化]
現在形: decline
三人称単数現在形: declines
過去形: declined
過去分詞: declined
現在分詞: declining
[例文]
He declined the invitation to attend the conference.
訳:彼はその会議への招待を断った。
【BACK】
turn down
[句動詞の主な意味]
(申し出・招待などを)(良い条件であるにもかかわらず)断る。(申請・応募などを)却下する。[口語的な表現]
[発音]
tə́ːrn dáun ターン ダウン(アクセントは、ター)
[語形変化]
現在形: turn down
三人称単数現在形: turns down
過去形: turned down
過去分詞: turned down
現在分詞: turning down
[例文]
Her application was turned down.
訳:彼女の応募は却下された。
【BACK】
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