このシリーズでは、いろんな種類の類義語を学習します。今回は「会社」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「会社」の英単語
company, firm, corporation, business, enterprise
使い分けのポイント
companyは「会社」を意味する最も一般的な名詞で、利益を得るために生産や販売、サービスの提供などを行う組織について規模を問わずに幅広く使うことができます。corporationは、法人として認められた「有限会社」、あるいは「株式会社」を表す名詞としてアメリカ英語で主に使われます。firmは二人以上の出資によって経営されている「会社」や「商会」を表します。
enterpriseは困難な「企て」や、努力や人員を多く要するような「事業」という意味で基本的に使われる名詞ですが、「企業」という意味ももっています。businessは「商売」や「事業」といった意味で頻繁に使われますが、“open a business”(開業する)のように、「会社」や「店」といった意味で使われることもあります。
【目次】
company
[名詞での主な意味]
会社。[最も一般的な表現]
[発音]
kʌ́mpəni カンパニー(アクセントは、カ)
[語形変化]
単数形: company
複数形: companies
[例文]
I joined this company last year.
訳:私は去年この会社に入社した。
【BACK】
firm
[名詞での主な意味]
(二人以上の出資によって経営されている)会社、商会。
[発音]
fə́ːrm ファーム(アクセントは、ファー)
[語形変化]
単数形: firm
複数形: firms
[例文]
She is working for a law firm.
訳:彼女は法律事務所に勤めている。
【BACK】
corporation
[名詞での主な意味]
(法人として認められた)有限会社、株式会社。
[発音]
kɔ̀ːrpəréiʃən コーポレイション(アクセントは、レ)
[語形変化]
単数形: corporation
複数形: corporations
[例文]
He is a consultant who has well-known corporations as his clients.
訳:彼は有名な会社を顧客としてもつコンサルタントだ。
【BACK】
business
[名詞での主な意味]
店、会社。商売。事業。
[発音]
bíznəs ビズィネス(アクセントは、ビ)
[語形変化]
単数形: business
複数形: businesses
[例文]
He inherited the family business from his father.
訳:彼は父親から家業を引き継いだ。
【BACK】
enterprise
[名詞での主な意味]
企業、会社。(冒険的な)事業、(困難な)企て。
[発音]
éntərpràiz エンタプライズ(アクセントは、エ)
[語形変化]
単数形: enterprise
複数形: enterprises
[例文]
The government introduced new regulations to protect small and medium-sized enterprises.
訳:政府は中小企業を守るための規制を導入した。
【BACK】
以上、ご閲覧ありがとうございました。