TOEIC Part5 練習問題と解説 (No.54)

このシリーズではTOEIC Part5 の練習問題とネイティブ先生による解説を公開します。

TOEIC Part5 短文穴埋め問題 No.54

英文の空欄に該当する最も適切なフレーズを(A)~(D)の選択肢から選んでください。

1. The purpose of the survey is __________ customer satisfaction with Shine Electronics’ after-sales service.

   (A) will evaluate
   (B) evaluation
   (C) to evaluate
   (D) evaluate

2. Mark Crawford’s debut novel sold over 100,000 copies, __________ did his follow-up book.

   (A) and
   (B) which
   (C) but
   (D) as

3. Many small bookstores have __________ to compete with large online retailers.

   (A) worried
   (B) struggled
   (C) referred
   (D) confused

4. The Hilltop Hotel’s rooftop beer garden is only open __________ the summer.

   (A) alongside
   (B) underneath
   (C) regarding
   (D) during

5. It only __________ 20 minutes to get from the airport to the city center by taxi.

   (A) travels
   (B) takes
   (C) costs
   (D) lasts






TOEIC 練習問題の答えと英文法解説

1. 正解は(C)の「to evaluate」

【解説】選択肢のto evaluateは「評価する」ことを意味する動詞evaluateのto不定詞、will evaluateは未来形、そしてevaluationはevaluateの名詞形で「評価」を意味します。空欄の直前にはisがありますが、isの直後で使うことができるのは、to不定詞のto evaluateか名詞のevaluationのみです。evaluationを空欄に入れるためには、直後のcustomer satisfaction(顧客満足度)とつなげるためにof(~の)を用いる必要がありますが、問題文にはofがないため、evaluationは空欄には入れることができないと分かります。従って空欄にはto evaluateが入ります。

【英文】The purpose of the survey is to evaluate customer satisfaction with Shine Electronics’ after-sales service.
訳:調査の目的はShine Electronics社のアフターサービスに対する顧客満足度を評価することだ。
選択肢:will evaluate、evaluation、to evaluate、evaluate

2. 正解は(D)の「as」

【解説】問題文の空欄後のdidはhis follow-up bookの前にあるため、一見疑問文を作っているように見えますが、文末に疑問符がないため疑問文ではないことが分かります。このdidは空欄前の節の動詞soldの代用として使われており、did his follow-up bookは「続く著書が売れた」ことを表しています。選択肢は、関係代名詞であるwhichを除いてすべて接続詞です。関係代名詞は先行詞に対して後ろから説明を付け加える役割を果たします。問題文で先行詞となりうるのはMark Crawford’s debut novel(マーク・クロフォードのデビュー作)ですが、空欄後のdid his follow up bookはデビュー作についての追加情報としては意味をなしていません。従ってwhichは選択肢から除外できます。butは逆説を表す接続詞、andは前後を対等につなぐ接続詞ですが、空欄に入れると、「しかし続く著作が売れた」、「そして続く著作が売れた」のように文章の意味が不自然になってしまいます。空欄に入る接続詞として適切なのは「~も同様に」という意味をもつasで、前の節の内容を受けて「続く著作も(デビュー作と)同様に売れた」ことを表しています。なお、問題文のような表現でasを使う場合には、as+動詞+主語の語順になるため注意が必要です。

【英文】Mark Crawford’s debut novel sold over 100,000 copies, as did his follow-up book.
訳:マーク・クローフォードのデビュー作は10万冊以上の売上を記録し、続く著書も同じくらい売れた。
選択肢:and、which、but、as

3. 正解は(B)の「struggled」

【解説】選択肢はすべて動詞の過去分詞です。空欄の後には「競う」ことを意味するcompeteのto不定詞to competeがありますが、to不定詞とともに使うことができるのは「苦労する」ことを意味するstruggleのみです。従って、空欄にはstruggleが入ります。なお、worryは「心配する」こと、referは「参照する」こと、そしてconfuseは「混乱する」ことを意味します。

【英文】Many small bookstores have struggled to compete with large online retailers.
訳:多くの小規模書店は大手のオンライン小売業者との競争に苦労してきた。
選択肢:worried、struggled、referred、confused

4. 正解は(D)の「during」

【解説】選択肢はすべて前置詞です。duringは「~の間中」、alongsideは「~と並んで」、underneathは「~の下に」、そしてregardingは「~に関して」という意味をそれぞれもちます。空欄の後ろにはthe summer(夏)という期間を表す名詞句があるため、空欄には「時」を表す前置詞を入れる必要があります。選択肢の中で時を表す際に使うことができる前置詞はduringのみです。

【英文】The Hilltop Hotel’s rooftop beer garden is only open during the summer.
訳:Hilltopホテルの屋上ビアガーデンは夏の間だけ営業している。
選択肢:alongside、underneath、regarding、during

5. 正解は(B)の「takes」

【解説】選択肢はすべて三人称単数現在形の動詞です。空欄後の20 minutes to get from the airport to the city center by taxiは「空港から都心までタクシーで20分」であることから、問題文は空港から都心までの所要時間について述べていることが分かります。travel「旅行する」または「移動する」ことを意味しますが、空欄に入れると「空港から都心まではタクシーで20分だけ旅行・移動する」と意味がおかしくなってしまいます。「続く」ことを意味するlastも同様に、空欄に入れると文章の意味が不自然になってしまいます。costとtakeはどちらも「かかる」ことを意味するため、「空港から都心までタクシーで20分しかかからない」という意味の文章を作ることができそうです。ただし、costは「費用がかかる」ことを表す際に使う動詞であるため、問題文には合いません。従って、空欄には「時間がかかる」ことを表すtakesが入ります。

【英文】It only takes 20 minutes to get from the airport to the city center by taxi.
訳:空港から都心まではタクシーで20分しかかからない。
選択肢:travels、takes、costs、lasts