TOEIC Part5 練習問題と解説 (No.50)

このシリーズではTOEIC Part5 の練習問題とネイティブ先生による解説を公開します。

TOEIC Part5 短文穴埋め問題 No.50

英文の空欄に該当する最も適切なフレーズを(A)~(D)の選択肢から選んでください。

1. Mr. Porter is best __________ for the position, because he has both the technical know-how and language skills required.

   (A) suit
   (B) suited
   (C) suitable
   (D) suits

2. __________ customer needs is an important part of a salesperson’s job.

   (A) Identify
   (B) Identifies
   (C) Identified
   (D) Identifying

3. We will arrange for a driver to __________ you up from the airport.

   (A) bring
   (B) collect
   (C) pick
   (D) take

4. Mr. White is accused of __________ investors about the company’s finances.

   (A) misleading
   (B) mislead
   (C) has misled
   (D) being misled

5. A spokesperson for Mercer Construction insisted that the project was on __________ .

   (A) line
   (B) way
   (C) track
   (D) path






TOEIC 練習問題の答えと英文法解説

1. 正解は(B)の「suited」

【解説】suitableを除く選択肢はすべて「適する」、「合う」ことを意味する動詞suitの変化形です。suitableは「適当・適切である」ことを意味する形容詞です。どれも似たような意味であることから、問題文は「ポーターさんはその職に最も適している」という意味になることが分かります。他動詞であるsuitは通常he suits the position(彼はその職に適している)のように直接目的語を取りますが、問題文の空欄直後にはforがあることから、また、コンマ前の節(Mr. Porter is best [空欄] for the position)の動詞がisであることから、原形のsuitと三人称単数現在形のsuitsは空欄には入らないと分かります。suitの過去分詞形のsuited(適した)と形容詞のsuitable(適切な)は、空欄の前の単語がmost(もっとも)であれば、どちらも空欄に入れることができます。しかし、問題文の空欄前にあるのはbestで、bestの直後で使えるのはsuitedのみです。bestはwellの最上級ですが、well、better、bestの直後に動詞の過去分詞を用いると複合形容詞を作ることができます。

【英文】Mr. Porter is best suited for the position, because he has both the technical know-how and language skills required.
訳:必要な専門知識と外国語能力をもっているので、ポーターさんがその職に最も適している。
選択肢:suit、suited、suitable、suits

2. 正解は(D)の「Identifying」

【解説】選択肢はすべて「特定する」ことを意味する動詞identifyの変化形です。しかし、空欄が文頭にある問題文には、identifyの主語となる名詞がありません。従って、空欄には問題文の動詞であるisの主語となる名詞を入れる必要があることが分かります。選択肢の中で、名詞としても使うことができるのはIdentifyingのみです。

【英文】Identifying customer needs is an important part of a salesperson’s job.
訳:顧客のニーズを特定することは営業職の重要な仕事の一部だ。
選択肢:Identify、Identifies、Identified、Identifying

3. 正解は(C)の「pick」

【解説】空欄後のyou up from the airportは直訳で「あなたを空港から」ですが、このことからdriver(運転手)はyouを空港まで迎えに行くということが推測できます。選択肢はすべて動詞ですが、youの後ろにupがあることが問題を解くヒントになります。upがなければ、collect you from the airport(空港にあなたを迎えに行く)といった表現が可能ですが、選択肢の中でupとともに使うことができるのはpickのみです。pickは「拾う」ことを意味しますが、pick (someone) upとすると「(誰かを)迎えに行く」という意味の句動詞になります。

【英文】We will arrange for a driver to pick you up from the airport.
訳:あなたを空港まで迎えに行く運転手を手配します。
選択肢:bring、collect、pick、take

4. 正解は(A)の「misleading」

【解説】選択肢はすべて「欺く」、「誤解を与える」ことを意味する動詞misleadの変化形です。空欄の直前には前置詞のofがありますが、前置詞ofの直後で使うことができるのは名詞、または動詞のing形であることから、現在形のmisleadと完了形のhas misledは選択肢から除外することができます。受動態のbeing misledはofとのつながりのみで考えると空欄に入れることができますが、空欄直後に名詞であるinvestors(投資家)があるため、ここでは不適切です。従って空欄にはmisleadingが入ります。

【英文】Mr. White is accused of misleading investors about the company’s finances.
訳:ホワイト氏は会社の財政状況について投資家を欺いたと非難されている。
選択肢:misleading、mislead、has misled、being misled

5. 正解は(C)の「track」

【解説】選択肢はすべて名詞ですが、空欄の直前にあるonの直後で使えるものは限られます。pathとwayはonの直後にtheなどがあればon the path to(~の途上で)、on the way to(~に向かう途中)といった表現をすることができますが、問題文ではonの直後に空欄がきています。on lineは「生産中で」という意味で使うことができますが、問題文で使うと「プロジェクトが生産中」という不自然な意味になってしまいます。正解はtrackで、on trackは「順調に進んで」いることを表す決まった表現です。

【英文】A spokesperson for Mercer Construction insisted that the project was on track.
訳:Mercer Construction社の広報担当者はプロジェクトが順調に進んでいると主張した。
選択肢:line、way、track、path