このシリーズでは、いろんな種類の類義語を学習します。今回は「嫌う」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「嫌う」の英単語
hate, dislike, despise, detest, loathe, abhor
使い分けのポイント
hateは日本語の「嫌い」よりも強く嫌悪することを表す動詞です。dislikeはhateほど強くはない表現で、“I dislike sports.”(スポーツは好きではない)のように、「好きではない」という感情を表します。ただし、“I do not like sports.”のように“do not like”を使うのがより一般的です。
despiseは嫌悪と同時に軽蔑していることを表す動詞です。例えば、“I think they don’t like me.”は「彼らは私を好きではないと思う」という意味の文章ですが、同じ文章にdespiseを使って“I think they despise me.”とすると、嫌われているだけではなく、軽蔑されていると思っているという意味になります。
detest、loatheはhateより強く嫌悪することを表す動詞で、“I detest[loathe] living in a big city.”(大都市に住むのが心底嫌いだ)のように、同じように使うことができますが、detestの方が硬い表現です。abhorもdetest、loatheと同様「ひどく嫌う」ことを意味しますが、“We abhor racism.”(私達は人種差別を憎んでいる)、“I abhor violence.”(暴力は大嫌いだ)のように、道徳的な理由から嫌うことを表す場合に限定して使われます。
【目次】
hate
[動詞の主な意味]
(人・仕事・行為などが)大嫌いである。
[発音]
héit ヘイト(アクセントは、ヘ)
[語形変化]
現在形: hate
三人称単数現在形: hates
過去形: hated
過去分詞: hated
現在分詞: hating
[例文]
I hate people who are cruel to animals.
訳:動物を虐待する人は嫌いだ。
【BACK】
dislike
[動詞の主な意味]
(人・仕事・行為などが)好きではない。
[発音]
disláik ディスライク(アクセントは、ラ)
[語形変化]
現在形: dislike
三人称単数現在形: dislikes
過去形: disliked
過去分詞: disliked
現在分詞: disliking
[例文]
She seems to dislike me.
訳:彼女は私のことが好きではないようだ。
【BACK】
despise
[動詞の主な意味]
(人・行為などを)非常に軽蔑する、さげすんで嫌う。
[発音]
dispáiz ディスパイズ(アクセントは、パ)
[語形変化]
現在形: despise
三人称単数現在形: despises
過去形: despised
過去分詞: despised
現在分詞: despising
[例文]
He despises people who spread rumors.
訳:彼はうわさを広める人が嫌いだ。
【BACK】
detest
[動詞の主な意味]
(人・物などを)ひどく嫌う。[硬い表現]
[発音]
ditést ディテスト(アクセントは、テ)
[語形変化]
現在形: detest
三人称単数現在形: detests
過去形: detested
過去分詞: detested
現在分詞: detesting
[例文]
They detest each other.
訳:彼らはお互いをひどく嫌っている。
【BACK】
loathe
[動詞の主な意味]
(人・物などを)ひどく嫌う。
[発音]
lóuð ロウズ(アクセントは、ロ)
[語形変化]
現在形: loathe
三人称単数現在形: loathes
過去形: loathed
過去分詞: loathed
現在分詞: loathing
[例文]
He loathes his job.
訳:彼は自分の仕事が大嫌いだ。
【BACK】
abhor
[動詞の主な意味]
(道徳に反する行動などを)忌み嫌う。[硬い表現]
[発音]
æbhɔ́ːr アブホー(アクセントは、ホー)
[語形変化]
現在形: abhor
三人称単数現在形: abhors
過去形: abhorred
過去分詞: abhorred
現在分詞: abhorring
[例文]
She abhors any kind of violence.
訳:彼女はいかなる暴力も忌み嫌う。
【BACK】
以上、ご閲覧ありがとうございました。