このシリーズでは、いろんな種類の類義語を学習します。今回は「珍しい」という意味を持つ英単語の使い分けとニュアンスの違いを解説します。
「珍しい」の英単語
rare, unusual, uncommon, scarce
使い分けのポイント
rareは物の数が少なく「珍しい」ことや、出来事が起こる頻度、あるいは人が何かを行う頻度が低く「珍しい」ことを表す単語です。また、“a rare gem”(希少な宝石)、“rare and endangered species”(希少な絶滅危惧種)のように、「数が少ないために価値が高い」というニュアンスでも頻繁に使われます。
scarceは、必要な物が「不足している」ことを基本的に意味する形容詞ですが、「数が少なく珍しい」という意味ももっています。「珍しい」という意味で用いる場合にも、「本来あるべき物が不足している」というニュアンスが含まれるため、例えば「希少な宝石」や「希少本」、あるいは「珍しい病気」と表現する場合にscarceを使うことはありません。
uncommonは「ありふれている」ことを意味する形容詞commonに否定を表す接頭辞がついた形容詞で、「めったにない」ことを意味します。また、人の能力などが「卓越している」ことを表す表現としても使われます。unusualもuncommonと同様に、「通常の」という意味をもつ形容詞usualに否定を表す接頭辞がついた形容詞で、通常とは違うために「珍しい」、「異常である」ことを表します。
【目次】
rare
[形容詞での主な意味]
珍しい、希少な。
[発音]
réər レア(アクセントは、レ)
[比較変化]
比較級: rarer
最上級: rarest
[例文]
He has a collection of rare books.
訳:彼は希少本のコレクションをもっている。
【BACK】
unusual
[形容詞での主な意味]
異常な、珍しい。
[発音]
ʌnjúːʒuəl アニュージュアル(アクセントは、ニュー)
[比較変化]
比較級: more unusual
最上級: most unusual
[例文]
It is unusual for him to be late.
訳:彼が遅刻するのは珍しい。
【BACK】
uncommon
[形容詞での主な意味]
めったにない、珍しい。非凡な、卓越した。
[発音]
ʌnkɑ́mən アンカモン(アクセントは、カ)
[比較変化]
比較級: more uncommon
最上級: most uncommon
[例文]
This type of plant is uncommon in the area.
訳:この種の植物は当地域ではあまり見られない。
【BACK】
scarce
[形容詞での主な意味]
(数が少なく)珍しい。乏しい、不足している。
[発音]
skéərs スケアス(アクセントは、ケ)
[比較変化]
比較級: scarcer
最上級: scarcest
[例文]
We need to find a better way to manage our scarce resources.
訳:私達は希少資源を管理するより良い方法を見つけなくてはならない。
【BACK】
以上、ご閲覧ありがとうございました。